介護の一工夫
ケアコート日誌

パタカラ体操

「ぱ、た、か、ら、ぱ、ぱ、ぱ・・・」、3階・南ユニットでは、10時を過ぎると、このような入居者様の声が聞こえてきます。

体操のDVDに合わせて体を動かしたり、早口言葉のカードを持った職員の誘導に合わせて発声練習を行ったりと、日々の日課として5~10名の入居者様が体操に参加されています。

体操のDVD体操のDVD

早口言葉のカード早口言葉のカード

体操のスペースに限りはありますが、3階・北ユニットの入居者様も、参加をされています。

3階の北側には、ショートステイ専用のユニットがあり、以前このような事がありました。
午前中、とある入居者様の姿が見えないことに気が付きました。ユニット内を探しましたが、居室にもトイレにも姿がありません。

「もしかして!?」と思い、南ユニットに向かうと、体操の声が聞こえてきました。
そのショートステイの方は、一番後ろの椅子に座り、周囲に馴染んだ様子で体操をされていました。
私が思うに、体操への最初の参加は、職員が案内したのだと思いますが、その内「10時になると、隣のユニットで体操をしているので、行ってみよう。」と、体調の良い時は、ご自分の意思で参加されるようになったようです。

「コミュニティ」という言葉がありますが、続けて参加することで「コミュニティ」が形成されたのだと思います。想定外の出来事でしたが、良い事もあるんだと感じました。

介護施設は生活の場ですが、多くの方が、限られた関わりの中で暮されています。もし、体操のコミュニティの他にも、小さな「○○コミュニティ」をたくさん作れば、入居者様の生活に変化が生まれ、潤いのある生活が送れるのではないかと思います。

自然と想像が膨らみますが、きっと可能性があるはずです。一職員として、そのような小集団活動をたくさん作る機会を増やして行きたいものです。

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