介護の一工夫
ケアコート日誌

100均商品の是非

ケアコート武蔵野には、「胃ろう造設している方」、「バルーンカテーテル留置の方」など、看護士の専門的ケアが必要な方が入居されています。
今回は、バルーンカテーテル留置の方で、リスクとして気になった事とその対応について記載して見たいと思います。

ある入居者様の車椅子の後ろのポケットに、蓄尿バッグがS字フックで引っ掛けられていました。
しかし、尿の重みでポケットが引っ張られ、車いすの生地がユルユルになり、ポケットに引っ掛けた蓄尿バッグが落下するリスクが高くなっているように見えました。

バルーンカテーテルの管(カテーテル)は1~1.5メートル程の長さがあるため、移動の時タイヤ等に巻き込んでしまうおそれもあります。
また、入居者様は車椅子を自操されるため、管(カテーテル)を車いすで踏んだ状態で立ち上がると、管が外れたり、蓄尿バッグが引きちぎれたりするようなリスクもあると思われました。

リスクを解消するためには、適切なケア用品があれば、それを購入し使用するのが王道ですが、今回の場合は、該当のケア用品が見つかりませんでした。
その為、100均等で下記のような商品を買って見ました。これは、洗濯干しに使う物と、ベビーカーのフックです。

これに、倉庫に眠っていたゴムカバーを付け足して、車いすに次の様に取り付けて見ました。

現在、お試しで使用している段階です。
見た目・安全性についてもは、もう少し改善の余地がありそうですが、大きな問題はなく、使用して頂いております。

小さな工夫ですが、リスクのある状態を見過ごすと、それは直ぐに当たり前の風景になってしまいます。小さな事に思えることでも、大きな事故に発展するかもしれません。

気づいたら直ぐに行動。それが、リスクを減らしていくコツなのかも知れません。

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