介護の一工夫
ケアコート日誌

雑感

久しぶりの更新となります。

先日、居室担当職員からご家族様に、入居者様の最近のご様子を文書にし、写真を添えて郵送させて頂きました。

新型コロナの為、面会中止も長期に渡っており、自粛による疲労感と、これがいつまで続くのか?という先行きの不安感もあり、ご家族様も職員も、様々な心配事が尽きない今日この頃であると思います。

現在、当施設は感染症は発症しておらず平穏な日々が続いておりますが、一人の発症者が出れば際限なく広がってしまう可能性が高い事、どんなに予防対策を講じても、それがいつ来るのか?、誰にも分からないという状況で、私を含めた職員の多くが不安を感じながら勤務しています。

施設では各種イベントを中止しておりますが、そのような縮小された生活ではあっても、日常生活は大切にしていきたいと考え、「短時間の散歩」、「美味しいものを食べる」、「何か一緒に作る」、「中庭での園芸」等、今まで行っていたことを、できる範囲で継続しているところです。

写真は、施設の敷地に咲いている桜です。樹齢は30年程でしょうか?
今年も、見事に咲いてくれました。
入居者の方は、職員に付き添われて外で桜をご覧になったり、居室の窓や2階のベランダから眺めたりと、つかの間でしたが、多くの方がお花見を楽しまれました。
ただ、ご家族様と一緒に見ていただくことができず、残念でした。

上の写真のマスクは、事務所職員が手作りしたものです。合計で120枚も作ってくれました。
施設にあるミシンを使い、時間を工面しながらの作業で、職員60名に2枚ずつ配布されたようです。4月末からサージカルマスクの消費を抑える為に職員が使っており、サージカルマスク(不織布マスク)は、いざという時の備えとして備蓄されています。

上は最近の活動の様子。職員の余裕がある時、可能な時に、無理のない範囲ではありますが、各ユニットで、ちょっとした作品作りを行っています。

上の右の写真は、米粉で“かしわもち”作りにチャレンジしている時の1枚。

東京都の感染者数は減少傾向が続き、緊急事態宣言解除も視野に入ってきているようです。
ただ、いったん施設に発症者が出たら・・・という不安要素は、緊急事態宣言解除後も変わらないと思います。
考えたくはないですが、職員のが感染症に罹患して拡大させてしまうという事もあり得るわけです。
「この緊張感がゆるんだ頃に、感染症が発生してしまうのではないか?!」等と考えると不安も際限ないですが、怯えても仕方ありません。
感染症予防や、緊急事態に備える方向に頭切り替えて行くことが大切だと思います。
緊急時事態でも、スッと仕事に入れたのは、一にセルフケア、二にセルフケアを徹底してきた事もあります。
内面的ですが、セルフケアを通じて自身の在り方を感じながら、入居者様の介助をしたり、時に笑いあったりする中で、今まで理屈では分かっていた事や、忘れがちな事が、しっくりと実感されたり、フッと腑に落ちたりと、そんな出来事もありました。
この辺は、個人の内面の世界のお話しですが、この度の緊急事態の対応を通して、介護を担う職員のモチベーションに変容があるなら、施設という組織の実情も変化しているのではないかと考えます。
現状の把握にはじまり、より合理的・より戦略的に思考を重ねる事で、今まで分かりにくかったり不明瞭であった事が、明確になり形となって、施設のルール・カラーになっていくのだと思います。

今ひとつまとまりにかける文書ですが、以上が近況のご報告と拙い雑感となります。
今後も、今を大切にしながら、小さなことを重ねながら、日々介護職の仕事に励んで参りたいと思います。最後までお読み下さりありがとうございました。

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