介護の一工夫
ケアコート日誌

プチ勉強会

「新しい社会」に対応して行くには、新しい考え方と、新しい方法が必要です。
皆それぞれに思いや気づきがあっても、それを見えるようにする方法と、それを実現する為の仕組み必要です。新型コロナ対策に応じて、社会全体が「新しい生活」に移行している最中にあるからこそ、それを強く感じます。
ケアコートでも、今まで集まって行っていた朝礼を、申し送り事項をパソコンに入力して簡略にしてしまいました。
そもそも、朝礼の時間帯は、朝食後の多忙な時間帯と重なっており、入居者様の介助に最大限の時間を使いたいので朝礼を簡略にして欲しいという意見が以前から上がっていました。
それが、新型コロナ対策がきっかけの一つとなって、実現してしまいました。
会議の行い方なども、リスクを回避するだけでなく、より効率的・効果的に行う必要性がでており、各職員の発想力と施設の組織力が試されているように感じます。

さて下記は、所属ユニットで行われたプチ勉強会「フェーズフリー」の資料となります。
資料が参考になるか分かりませんが、クリックすれば開きますので・・御笑覧下さい。

[PDF]

勉強会と言っても、皆で集まって時間を共有するという、方式ではありません。
資料を配布し、読んでもらい、アンケートに意見などを記入してもらって、それを提出してもらうという、シンプルな方法です。
回収したアンケートを見ると、意見の重なる部分もありますが、それぞれの視点や経験の違いによって、意見にも広がりがありました。(この人、こんな事考えてたんだ・・・というのもありました。)
例えば、新聞紙や段ボールは色々な様とに使える物であり、災害の時には、とりあえず有ると便利な物です。しかし、新聞紙や段ボールはかさ張るので定期的に廃棄しています。ところが、これらの回収日の直後に災害が発生すると、施設のストックは少ないことになります。この事に対して、簡単な事ですが、倉庫などに一定量をキープしておいてはどうか?というような意見が出ました。
また、普段の業務の中の“いつ・誰が・どうする“といった決めごとに対して、「災害時に備えてこのようにします」という理由があると、職員が日常から災害を意識する機会が少しでも増えるのではないか・・・というような意見もありました。

アンケート結果はユニットの職員に回覧し、すぐ準備できそうなものは後日購入しました。
下記の写真は、アンケートの写真と、購入した物品です。

勉強会というと、「職員の負担になる」というイメージが強いと思いますが、意外にも「面白いね」という声がメンバーから聴かれました。
アナログな方法ではありますが、アンケートは「普段の業務からは出てこない声を拾う → 皆で回覧して評価する → その結果を実際の備えと業務にフィードバックする」という過程に面白さがあるのかもしれません。
ユニット型特養では、ユニット毎に開催するユニット会議というものがありますが、そこから漏れてしまう“貴重な意見”というのもあると思います。
組織が大きくなると、「誰がどういうことを考えており、誰が提案して、どのように取組んでいるのか。」といった事が良く見えないまま、職員は忙しいルーティーンを日々こなしてるという一面が際立ってきます。
声(意見)も集まれば提案になりますが、それを飲み込んだままでいると、胸の奥に秘めている間に忘れてしまいます。職員一人一人の“貴重な意見”。それを拾って皆で考える事のできる仕組み・・・というものを、これからも考えて行きたいと思います。

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