介護の一工夫
ケアコート日誌

ささやかなサークル

新型コロナウイルスの感染防止対応により、ケアコートでも、今まで行っていた歌の会・シャンソン・書道・フラワーアレンジメントといったサークル活動は休止となったまま、現在を迎えています。

これらは、ボランティアで来て下さる有志の方々が、担って下さっていた活動でもあります。

1階の多目的室に皆さんが集まり、歌ったり、真剣な表情で筆を運んだり・・私も、付き添い・実施中の見守りなどを行ったことがありますが、もう随分遠いことのように感じられます。そして、ユニットで勤務しながら、ふと、この方は書道サークルに好んで参加されていたなあ。筆の使い方なんか、私とは比べ物にならないくらい慣れていて・・などと思い出すことがあり、ユニットでできることをやってみよう、という思いに至りました。

と言っても、私に特別な技能があるわけではありません。物足りないかも知れませんが、一緒に会話しながら、少しでも楽しい時間になればいいなということで、水墨画風の、季節のものを一緒に描いてみました。筆は、書道サークルで使っていたものを借りました。

ユーチューブで水墨画の書き方を検索して、お手本にはなりませんが、私が原形らしきものを描き、皆さまにも描いて頂きました。言葉は、すらすらと書かれる方もいれば、「どうしようかな~」と悩まれる方もいました。

こちらは、第二回目の作品。描きながら、「丹波っ栗っておいしいのよ。中に、一つか二つしか実がないんだけど、大きくてね」と昔を思い出され、会話の弾む場面もありました。

また、私の担当ユニットには、歌の好きな方も多い。そこで・・歌の集いを、ユニットで行ってみました。

最初は、用意した季節の唱歌などを、数曲歌う。そのあとは、歌ったり、話をしたり、雰囲気におまかせ・・これが、意外と面白いんです。

思い出した歌謡曲を誰かが歌うと、声が自然と連なって歌われたり、しんみりした昔のお話になったり。普段聞けないような思い出話や、曲名はわからないけれど皆様知ってる歌・・を歌ったり。こちらも、第2回まで開催できました。今は、歌うのは難しいけれど、歌が好きな方にも来ていただき、一緒に参加・・別れ際、「また来てね、またやろうね」と入居者様同士お話されていたのが印象的でした。

次は、冬の歌を幾つか、用意しておきましょうかね。

本当にささやかではありますが、これからも、自分にできること、皆さまと一緒に楽しめること・・見つけていきたいと思います。

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