介護の一工夫
ケアコート日誌

鳴るか、鳴らぬか

5月の中旬を過ぎて、行事委員会に出席しました。行事委員会は、たとえば敬老会など、施設全体で行う行事についての、話し合いの場となります。この時期はいちばんそわそわする時期で、というのも『夏祭り』をどう行うか、という大きなイベントが控えているからです。
委員会では、具体的な日程・模擬店の種類・数などを決めました。こうして具体的になってくると、さらにそわそわ感が増してきます(笑)
今年はご家族様にもお知らせして、参加頂ける形にする予定。コロナ禍以前と、全く同じようにはいきませんが、少しでも楽しく、思い出に残る祭りになるといいと思います。
コロナが出現してからの祭りは、各ユニットで行う小規模な祭り的イベントであったり、企画しても直前にコロナの流行が施設内であったり、と思うようには全くいきませんでした。昔のように1日で行うというのも無理があり、昨年より2日間にわけての開催。昔のテンプレートは使えず、毎年新たな形を模索して、試行錯誤している感じです。

そんな中、模擬店のほかに、盆踊りなんかどう?あったらいいんじゃない?という話が委員会で出ました。新しいことをやろうとすると、考えるうちに楽しくなるけれど、実際やるとなると、これはどうしよう、と疑問が次々とわいてきます。
とは言え、最初から無理とするのではなくて、もしかしたら人手の面等で難しいかも知れないけれど、できる前提でやってみる、すすめてみる姿勢も時には必要だと思います。

盆踊りかあ。音楽はどうする?太鼓は?そわそわ、そわそわ。
何か新しいことをやるのは大変だなあ、と正直最初は思ったのですが。でも確かに、模擬店だけじゃなくて、盆踊りのようなスペースがあったらいいなあ。と段々思えてきました。ここにいて、見てるだけでもいいし、踊りたければ踊ってもいい、歌っても、太鼓をたたいてもいい。好きじゃなければ帰ってもいい。施設でお祭りとなると、どうしてもかちかちっと、これを食べて、このゲームをして、となってしまう面があります。そんななかで、楽しければいてもいいし、帰ってもいい、そんな場所があると、お祭りらしいんじゃないか、という気がしてきて、試しに太鼓をユニットで作ってみました。 太鼓初号機、2号、3号、と増えていきます。
予算等もありますので、できるだけあるものや、百均を活用して。
作っていると入居者様が「あら、何やってるの?」と声をかけて下さり、色々お話できました。
写真は、試作太鼓3号。なぜか、桶太鼓になりました。

幾つあったらいいのかも、よくわかりません。試しに叩いてみると、「昔、よく踊ったのよ。」と踊って下さる方もでてきました。
そんなこんなしていると、実際、お祭りで使えるかはわからないけれど、入居者様と今楽しむこともできるので、けして無駄にならない、と思えてきたのでした。

こちらは集合写真、ですね。

写真は、今年のお正月前に思い立ち、いそいで(笑)作ったユニットの神社。作っているうち、今までも何度か作ったこと、実際に初詣に入居者様と行った年もあったこと、など思い出していました。左は、入居者様が書いた絵馬。書かれた言葉を見ていると、やっぱり、思いって大切だなあ、と素直に思えてきました。

これから梅雨をはさんで暑さ本番となります。どんな形であれ、楽しいお祭りとなりますように。

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